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単行本19巻感想

もう月マガ買ったし読んだけど、すんげー遅くなった19巻単行本描き下ろし部分について!
発売当日はお仕事がかなりキリキリきてたところ、単行本はすぐに欲しいってことでお昼休みに慌てて買ってきて読んで轟沈。
続きから感想。長いよ!



描き下ろし部分は、本文にはカラーページ2ページ分と白黒10ページ(多い!)なんだけどさあああカラーページから4ページがハンクス大尉でー!

でも拷問部屋のシーンでー!!

嬉しいけどー!!!つらいー!でもその過去の垣間見える感じに萌えー!みたいなー!

いつもよりも頭の悪さマシマシで初読感想を書いてみた。以下は描き下ろし部分ごとに。

表紙/裏表紙
表紙初見の時もアガったしツイッターでカラー拝めた時も盛り上がったし、相棒の背中合わせは良いものだなあ……。私が好きな関係性の一つに「互いに背中を預けあえるふたり」というのがあって、これはもう名実ともにその関係性。うむ。

裏表紙の文章が毎回本当に好き。
今回は見出しが部長の素敵セリフだし、マジオレルドさんかっけー!てなるけど少尉にはエイスもいるじゃんよう!ともなるのでちょいジレンマ。まあ、オレルドがほぼ徒手空拳であるのにはまちがいないので……サイドカーとか肆号2台はあるけど、なんと最終局面的には両方デコイで、本来の用途としては使ってない!し、いいんだ、それは些細なことだ。

ところでここの文章、一発で読めない漢字が結構頻繁に出てきて、自分の無力さをかみしめることしきり。今回一度で読めなかったのは「蹶起」と「掩われた」。調べました。

表紙見返し
幸せかつ辛い。幸せと辛いって漢字似てるよね……。
ランデルの「父さん」と、ランデルって、血は繋がっていない……んだよな。でも絵的には似ているように描かれているような……ちょっとだけ肌の色が違う感じ?ま、これは考えすぎか。

目次
各話に副題が付けられているのも単行本ならでは。あと、区切りとか話数の変更も調べたいが……。ぐぬぬ。

カラー2ページ分+白黒2ページ分(114-115p)
正直なところ、カラーページからハンクス大尉が出てくるとは思っていなくて、すごく動揺した。
あと拷問道具の数々にも動揺した……。前に明治大学博物館で見た事あって、少し使い方を知っているもので……博物館は入場無料だよ。いわゆる「鉄の処女」もあるよ(というかそれが見たかった)。

これらの拷問部屋シーンはもしかして雑誌で書きづらかったりしたのかしら。
「法的にOK」ってはさむのいいなー!アリスがクレイモアワンに「降伏勧告しなくていいのか」と聞いての返しもそうだったし、「この世界における法はそう定義しているのだ」という……なんだろう、安心感を感じつつ異世界感を強めるというか……作品世界をより強く感じるというか。

保安課の、カルッセル編の時に多分オレルドに殴られた人(そしてアポなしのオレルドとマーチスを部長に合わせてくれた人)は、見学しているのか……それこそ、今の帝国法では同席する人が必要なのかも。

そして「情報を引き出すのとは別にメインがある」とは?
「遺族の不興を買う」ということは、蠍を……えーと、えーと、そんなに悪い待遇にはしない?いやもう拷問はしているけど……?

あのう、萌え話は最後に書いとくね……。

最後から8ページ分
最後の部分では、シャウラが行った情報の流布の話。

ジュバの口から情報部のそんな内情があかされるとは!
情報は速さが、そして知恵あるものが使うことが要の一つ、というのは最近確かにそう考えているところ。ツイッターで体感的な情報の速度はものすごく速くなったけどほら……デマとかも増えるじゃない?

えこひいき、については良くわからなかった。「知恵あるものが使うこと」が条件であること、かなー。

単に翼が好き、でもそれはそれで萌……おっと、「ケルビムが情報部を作った」ってのは、歴史が浅いってことも含めて「今の」ケルビム中佐できっといいんだよな?けど後姿で、頭のところ描かれないの気になるう……。えっもしかして設立当時は普通だったりしたの……もしくは別の人だったりするの……?

あと一課と二課は翼がモチーフて、三課も一応!隊章というのか所属章というのか、襟のやつは翼だからな!まあ主軸ではなくて窓際部署の評価ってことかぐぬぬ。

「ジュバと技術顧問殿の二人が被征服地域出身」てのは、おそらく二人を蠍の重要なポジションにおくための、ビロゥズの売り文句というか方便だろう。
それを下の人間も知っていて、けれどそうだとしても受け入れるよ……というくだりには、シャウラの感謝と信頼が感じられたが、そういうつながりを、当然ながら元から帝国の人間とは得られなかったのに、テロルによってはつながれたのか……と思うと切なくもある。
少し後の「蠍を頑ななまでに人間とみている」奴が撃破した、とも関わってくるというか。この評価はすっごい納得。

とうとう、ほのめかしではなく出てきた蠍の奥の手、「蠍の王冠=イクリルアルアクラブ」!この……あれよ、普通はな?雑誌派の方が完全に先んじて情報を受け取れるはずなんだけどな?この部分は単行本派が先なんだよ!そして両方追いかけているとより速く情報を追いかけられるって寸法よ!

戯言はともかく、この、本編に濃く関わる内容を描き下ろしてくれるのは、本当に嬉しい。鍛冶の親方も描き下ろし先行だったし、レオの執事はまだ本編には出てないし、なんというかこう、両方で追いかけているかいがあるというか。

……「最後の戦い」か。最期、ではないんだなー。蠍の構成員たちが考えているような意味では、この二人は死ぬつもりはないのかも?

裏表紙見返し部分
そして、個人的に最大の謎なのがここで、これは……誰だ……?
今までこの裏見返し部分、基本的には

・女性の言葉
・今のところ二回目の登場はない
・次の巻の表見返し部分にその言葉を言ったキャラのカラー絵が描き下ろされる

……という感じなんだけど……。アリスをアリス・L・マルヴィン少尉と最初に呼んで、それから「少尉に…… 伝えたいことがあります……」って、ええ~……?
うーん……女性限定を外せば、ランデルが一番近い気がするんだけど、さすがにそこを外すほど大きな変更って考えづらい。と言っても女性では該当者がイマイチ思い浮かばない。
んんん、アリスをフルネーム+少尉、二回目はただ少尉と呼んで、更に伝えたいことがあるってのは……ペリオさんあたりならありえるかしら。本編にも絡んでくる??

それか、10巻で表紙の体裁が大きく変わったように、20巻ではこのルールそのものが変更される、ということかもしれない。男性キャラ縛りになるとか、縛りをなくすとか……順番を逆にするとか。ランデル今回表見返しにいるんだよね!
まあうがちすぎな憶測もとい妄想はこの辺にして、次の巻も楽しみ。

以下萌え話。

ハンクス大尉の拷問部屋シーン全般、全体的に表情が死んでるというか目に光が入ってない感じに、辛いのはつらいんだが、どうしても萌えを感じざるを得ない……。なんだろうこれ。

役割は役割として淡々とこなす、しかも「効果的に」こなす……過去の所業と技術はいまだ彼の中にある。
今の彼はそれらと折り合いをつけていないのではないか、表情がないことにそれが表れているんじゃないか……とか、紙巻きタバコなのも、こう、普段と違うことを意識してやっているんじゃないか、とか……。

紙巻きタバコも無表情であることも、役割の一部としてそうしているだけかもしれないが、遺族の気持ちに思いを馳せているのだから、「今やれることをやっているだけで、喜んでやっているわけではない」という心理のあらわれで良いのだと思うし、そこにもえ。

また、拷問は「他人の持つ情報を、様々な手段でもって明かさせる」という意味で、倫理というタガを外した情報収集術、コミュニケーション術なのでは、と思う。あるべきでないし、されたいとも思わないんだけど、その強制的なコミュニケーションという部分に萌えが発生しているのかもしれない。

蠍の耳元に顔を寄せるコマとかくらくらくるわ……うらやましいわ……言われている内容は当然ながら全然羨ましくないわ……。

……目とか粘膜以外に根性焼き入れられるくらいはありかもしれん……。(酷い結論で〆)
単行本感想 | コメント:(0) | 2015/05/06 01:49
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